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やかんと鍋と日記と

ぐうたらと生きる。

小鳥が死んでいる

仕事終わりに工場の主電源を落とすため、機械の裏へ回る。その途中で、何かグニュッとしたものを踏んだ。何だろうと思い、下へ目を落とすと、、、

2匹の小鳥の死骸があった。

私は咄嗟に後ずさり、恐怖で腰が抜けそうになった。ついさっきまで生きていたのではないかと思うほどのキレイな身体をしていた。目立った外傷もないから、死因が全く分からない。そんな美しい屍体だった。

私の死に対する恐怖感というのは凄まじく、小鳥たちを供養する義務を果たすことなく、その場を後にした。そして、同僚にそのことを伝えに行く。あわよくば同僚が処理してくれないかとの期待を抱きながら、報告しに行ったのだが、同僚も恐れおののくのみで何もしてくれなかった。

私はこのまま見なかったことにしてやろうかとも考えた。しかし、小鳥たちが亡くなっている場所は仕事をやっていく上で、必ず通らなければならない所だった。このまま、放っておくと来週の月曜にまた小鳥たちを目撃し、朝からブルーな気持ちになることは目に見えていた。だから、私は小鳥のためというよりは、自分のために小鳥を供養することに決めた。

素手で小鳥を持つ勇気は無かったため、小鳥を箕に入れて土があるところまで運ぶ。箕を持つ私の手は震えていた。屍体と相対するということの恐怖を実感していたのだ。





そして、何とかかんとか小鳥を埋葬することができた。






しかし、何故あの小鳥は死んでいたのだろう。

外傷がない2匹の小鳥の死骸。

何か他の生物にやられたのなら、死骸は持って行かれてないだろうし、何かにぶつかったり挟まれたりしたのであれば、外傷が見つかるはずだ。

何か変なものを食べたのだろうか。
もしあの2匹がつがいだったら。そして、つがいには雛がいて、その雛にも変なものを食べさせていたら、、、

そんな嫌な想像をして、さらに嫌な気持ちになった。