やかんと鍋と日記と

ぐうたらと生きる。

なくしたものは中々、見つからない。

同僚が財布をなくしたという。

心底かわいそうだと思った。財布を無くせば、様々な2次災害が襲い来るからだ。免許証、カード類、保険証、、、考えるだけでおぞましい。

幸いカード類は入っていなかったようだけど、それでも免許証を発行しに行かねばならない。

 

今日は金曜日。同僚はさすがにその日に、有給を取るのは忍びないと思ったのか。月曜に休むと言った。しかし、土日に車に乗れないのは辛いだろうと、上司がその日に有給を取ることを提案した。理解のある上司だと、私は関心した。

 

こういう上司がいるというのは、心強い。

上司はおかしいと思ったら、積極的に意見するタイプだ。だから、かなり頼りになる。対して、私は基本的には静観するタイプで、そういう人に憧れを抱いている。

 

かくいう私も何かをなくすことにおいてはピカイチの才能を持っている。よく母にそういうとこ、お父さんと一緒やねと言われ、親父と同じということに少し、嫌な面持ちになる。でも、全くの事実で反論のしようもないから、もどかしい。

 

わたしが一番よくなくすのは携帯だ。

さっきまで、いじっていたはずの携帯がどこにもないことがザラにある。直前までの浅はかな私に怒りを浴びせかけながら、半ばやけくそで汚い部屋の中を探し回る。その様子は、まるで町を荒らしまわっている怪獣のごとく。そして、自分の記憶を頼りに可能性を潰していくと、思いがけないところで携帯に出会う。あるときは洗濯機の上に、ソファの隙間に、トイレの中に、こういう謎な場所で見つかるとやっぱ俺なくし物の天才だなぁとしみじみ思う。目的の物が見つかると、さっきまで怪獣をやっていたのがウソかのように、晴れ晴れとした気持ちになる。

 

同僚の財布もみつかればいいのになぁ。