読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

やかんと鍋と日記と

ぐうたらと生きる。

カラオケにて涙を流す

最近、妻とカラオケへ行くのが、頻繁になってきている

妻も私も自分の好きなバンドの歌しか歌わないから、あまり皆でワイワイする向きではないのだ

特に私に至ってはマイナーなロキノンバンドばかり歌うので尚更だ




今日も私はアジカンから始まり、アートスクール、ピープルインザボックス、フォズトーンとお気に入りを軒並み歌い尽くしていった

やっぱカラオケに来ると嫌なことも放出できる気がするなぁと感じる

カラオケに来て、一時間ほど経ったころ私は哀愁漂うムーディな曲を何個か選曲した

すると、なんだか今週苦しかったことが走馬灯のように頭の中を駆け巡っていった

私はカラオケ中にも関わらず、どんどんネガティヴな気持ちに溢れていった


そして、最終的には無気力状態になり、カラオケを歌う気力もなくなってしまった

妻にちょっと歌っててと伝え、自分は完全に聴くモードに入り、カラオケの長ソファーに横になる

妻はそんな私の変化をお見通しだった

6年も一緒にいるだけあって、私の心の弱さには慣れているのである

妻はこの曲をあなたに捧げますと言って、鬼塚ちひろの『蛍』を選曲した


妻はリズム感こそないが、多大なる声量をもつため、歌声が部屋中の壁に反響したくって、物凄い迫力を生み出した

そこに鬼塚ちひろの人の心を掬いあげるような歌詞が乗っかる



私の目からはボロボロと涙が溢れ出した


今まで、食い止めていた結界がスルスルと解け、透明の液体とともに、抱え込んでいた様々な想いが流れ去っていった

カラオケでうな垂れ、涙を流す私の姿は、みっともないとしかいいようがない


その後、妻にだけ歌わせていては白けてしまうと思い、歌おうとしたが喉がつかえて歌えない

そんな私に妻は優しく『帰る?』と聞いてくれた

私は妻の好意に甘え、帰ることにした




次の日、妻に謝った