真新しさのないクリスマス
昨日はクリスマスイブだったんだなぁ
クリスマスらしいことをしないまま、終わってしまった
歳を取るたびに季節感とは無縁になっていくのだろうか
大学の頃は、少しはクリスマスに沸く心をもっていたはずだ
彼女と思い出作りに出かけ、夜は学生にしては背伸びしたオシャレなお店でディナーに舌つづみを打つ
高級感溢れる店内に足を踏み入れただけで、気分が高揚し、まるであらかじめ決めていたかのように、美味しいと言う
そんな初々しい経験はもう出来ないのだ
『真新しさのないクリスマス』
これがこんなに寂しいものとは思わなかった
そうこうしてる内に、年も明けてしまう、、、
来年はもっと季節感を大事にする一年にしたいと思った
あっ、そうそう
一つだけクリスマスを感じる出来事があった
トナカイの着ぐるみを着た男とサンタの衣装を身にまとった男が国道沿いをランニングしてた
その二人に浮かれた様子は見られず、ただ前だけを見て、ストイックに走っている
私はなんかイイなぁと思った
あの二人も、季節を感じようと必死だったのだろうか
私のクリスマスは寒空の下で白い息を吐きながら走る二人の後ろ姿をみて、終わった